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第7回 活用型・探究型学習研究会

詳細情報

イベントタイトル第7回 活用型・探究型学習研究会
<ブリヂストン・こどもエコ絵画コンクールの活用法を探る>
日程2013年8月18日(日)13:30~17:00
場所株式会社 教育同人社 多目的スペース
(東京都豊島区東池袋4-21-1 アウルタワー2F)
主催【主催】活用型・探究型学習研究会
【後援】JEES
【協力】株式会社 教育同人社
開催レポート  猛暑の8月18日、(株)教育同人社多目的ホールにて、第7回活用型・探究型学習研究会(「総合DE未来を生きる研究会」改称)が開かれました。今回は(株)ブリヂストンの主催する「こどもエコ絵画コンクール」の事例紹介から、学校での絵画コンクールの活用法について活用型・探究型の教科指導法について探りました。

 会の冒頭、京都造形大学教授の寺脇研氏より、総合的な学習の現在に至った経緯や取り組みの現状についてお話があり、今回の研究テーマがまさにデスカッション抜きには語れない総合学習そのものであると論じられました。

 続いて、コンクールの主催者であるブリヂストンより、コンクールの歴史と企業の社会貢献への取り組みについてプレゼンテーションがありました。応募者には自分の書いた絵がステッカーとして全員もらえることが何より励みになっていること、今後もより広く取り組んでほしいことなどが発表されました。

 次に、実際にコンクールに応募し成果をあげた愛知県みよし市立緑丘小学校教諭山田郁子先生の実践報告が行われました。2年間に及ぶ活動の取り組みを映像を交え具体的に説明されました。取り組みのテーマは生き物であるため現場に出向いての指導が多く、そのため活動を通しての思い入れがだんだん強くなり、絵を描く抵抗がなくなっていった様子をお話して下さり、子供たちは、生き物と共存していける未来を想像しながら絵を描いていたんだろうなという姿が目に浮かぶようでした。

 後半では、千葉県館山市立九重小学校教諭永島俊之先生・仙台市立沖野東小学校八巻寛治先生と寺脇氏3人によるパネルデスカッションが行われました。永島先生からは言語活動の視点から具体的な取り組みの方法が示され、盛んにメモや写真に収める姿が見られました。八巻先生からは、学年毎の指導カリキュラムデザインに組み込んだ提案がなされ、サンプルを提示しての詳細な説明をしていただきました。

 プレゼンテーションを受けて、グループに分かれ熟議が行われました。子供たちのモチベーションをどう上げるか、外部評価の配慮、先生方の負担をどう軽減できるか、など現場に直面した意見や提案が多く聞かれました。

 最後の総括では寺脇氏よりコンクールの対象を小学生だけに限定しないで親も参加できる企画にしてはどうか、あるいはフィードバックの方法を観点別の評価と連動するかたちにするなどの提案も出されました。また企業からだけでなく学校から企業へアプローチすることも想定されるのではといった話がありました。

 子供たちに予測のつかない未来を力強く生きてほしい、そういう願いをもって様々な立場の人たちが集い意見交換する、この会ならではの素晴らしいセミナーでした。

会場の様子