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若い先生のための新学期直前教育講座

詳細情報

イベントタイトル若い先生のための新学期直前教育講座
日程2015年3月28日 (土) 10:00~16:00
テーマ・内容国語・理科・社会・算数 すぐに使える授業びらきのコツ!
場所あうるすぽっと 会議室B
定員/参加費80名/無料
内容 ■挨拶 NPO法人全国初等教育研究会  理事長 柳瀬 修

■講義 ①授業びらき~国語~ 福本 菊江
    ②授業びらき~理科~ 太田 由紀夫
    ③授業びらき~社会~ 加藤 良子
    ④授業びらき~算数~ 山﨑 憲

<昼食>

■分科会 「 新学期に向けてパワーアップ! お悩み解決コーナー」
 前半と後半、2つの教科にご参加いただけます。

講師プロフィール
福本菊江 :全国小学校国語研究会顧問 全国創造国語研究会顧問 全国小学校国語研究所
太田由紀夫:元東京都小学校理科教育研究会副会長 帝京大学小学校副校長 帝京大学客員教授
加藤良子 :元公立小学校教諭で,各区の社会科部に所属 江戸東京博物館展示ガイドボランティア
山﨑 憲 :元東京都算数教育研究会会長 東京学芸大学講師 東村山算数教室主催
主催【主催】JEES
【協力】株式会社 教育同人社

会場の様子

 2015年3月28日、春休みの初めての土曜日に第6回若手教師のための新学期直前講座が、東池袋「あうるすぽっと」会議室にて行われました。
 今回のテーマは「授業びらき」。新学期に必要な心得や年間を見通した指導のコツを国語、算数、理科、社会の4教科に分かれて学べる講座でした。

 午前中には、それぞれの教科ごとの授業びらきのコツについて講義がありました。
 国語では「どんな子供に育てたいか教師が考えて指導にあたる」「言語活動(読む・書く)」「 読書(並行読書)」の大切さについて、詩をとりあげながらお話がありました。理科では、教室環境に育てやすい草花を置く、実験セットを単元ごとに箱にまとめる準備を学年でする、などといった具体的な話があり、社会では教師が教えにくいと思っている教科の一つとしながら、社会科の目標は公民的な資質の基礎を養う教科であると考えることの大切さを学びました。算数では、「1年かけて算数でつくる学級」と題し、判断ができる学級、意見が出やすい学級、ノートを活用~ノートを資料にする、教室環境の整備をキーワードに話されました。
 いずれも、新学期に実施することで年間の指導に役立つヒントがちりばめられていました。

 午後は、参加者から集められた相談カードに回答する形で始まりました。
 「学習課題を解決していく筋道は?」「授業で大切にしていることは?」「算数の言語活動の『書く』とは?」など心得や具体的な課題にも及ぶ質問が並びました。午前中の講義への質問もあり、各教科の先生が丁寧に回答していました。

 続く分科会では、4教科のブースに分かれ、前半と後半、2回分の講座を受けられる自由参加方式でした。

 前半、人気のあった社会科ブースでは、3,4年担任の先生が多く、地域学習の場合は公的な機関の協力が得られやすいという具体的な情報について熱心にメモを取る姿が見受けられました。
 算数ブースでは、進度の違う子どもへの対応のしかた、ノートの点検のしかた、学年での「ねらい」の確認の大切さなどの話があり、3人一組になって面積の出し方について『ジグソー学習』の体験をしました。
 国語ブースでは、新学期最初は「音読」が学習目標であることから、2年生の題材をもとに音読指導、単元の読み方、授業展開などについて実際に体験しました。国語は道徳と違い叙述を大切にし、叙述からどう考え表現していくかを工夫させることが重要だと読書の大切さを話されました。
 理科ブースでは「問題解決能力の育成」を大事な目標と位置づけ、1年間の活動をA区分(繰り返すことができる提示)と B区分(繰り返すことができない提示)に分類し、それぞれ具体例を交えてわかりやすく解説、ちょっとした工夫が授業進行をスムーズにし、またいきいきとしたものにするコツを示されました。

 参加した先生からは、「「授業開き」という題から、各教科第1時の授業案(ネタ)に特化した内容になるかと思っていたが、年間を通した授業のやり方や学級経営につながることを学べた。」「4教科のはずせないポイントを理解できたので、そこを落とさず、新しい学年でできそうです。」「質問コーナーがあったので、自分の一番の悩みが解消されました。」「本で学べないことを多く学ばせていただきました。(児童のノート、地球儀とテープなど)」など満足の声が多く聞かれました。




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