[JEES] 特定非営利活動法人 全国初等教育研究会

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第5回 JEES教育セミナー

詳細情報

イベントタイトル第5回 JEES教育セミナー
日程2015年10月31日 (土) 13:30~17:00
テーマ・内容授業で勝負できる教師になろう 算数の「板書力」を高める
場所株式会社 教育同人社 多目的スペース
定員/参加費50名/無料
内容 ■ ご挨拶 「たかが板書・されど板書」
NPO法人全国初等教育研究会  理事長 柳瀬 修

■ 授業と板書の指導 模擬授業
東京都港区立芝浦小学校 教諭   守屋 友紀先生

■ 授業と板書の指導と講評
東京都品川区立源氏前小学校 校長 勝進 亮次先生

■ 講演「分かる授業と板書」
筑波大学附属小学校        盛山 隆雄先生

■ 質疑応答
勝進亮次先生・盛山隆雄先生・守屋友紀先生

■ 閉会のことば

※講座終了後、講師の先生との交流会を予定しております。
 ふるってご参加ください。詳細は当日会場にてご案内します。
※プログラムは変更する場合があります。ご了承ください。
主催【主催】JEES
【協力】株式会社 教育同人社

会場の様子

2015年10月31日,第5回JEES教育セミナー「算数の『板書力』を高める実践講座」が開催されました。

冒頭,NPO法人「全国初等教育研究会」柳瀬修理事長による挨拶では,「たかが板書 されど板書」として,板書は単なる技能ではなく指導法の1つであるというお話がされました。数多くの授業研究会では板書について議論される機会が非常に少ないが,板書に焦点をあてた議論により,発問など他の指導法の更なる追究につながると解説されました。また授業力の向上のために,日々の板書を記録して研究すること,板書指導案を作成することなどが提案されました。

守屋友紀先生による模擬授業は,3位数+3位数の計算の導入でアクティブ・ラーニングを意識した指導案を基に,児童と共に板書と授業を創り上げていく流れを実践的に学べる内容でした。板書は,左から右へと1時間の授業の流れが明確にわかり,児童の発言をふきだしで書くことで児童の考えが要所に表されたものとなっていました。また的確でわかりやすい指示や発問,机間指導の際の児童への声かけや価値づけなど細やかな指導を体験でき,全体を通して実践的で大変参考になる内容でした。

模擬授業の後には,勝進亮次先生による授業講評がされ,会場の先生方と本日の板書を見て良いと思ったところを共有する時間がもたれました。教師がどのような授業展開で進めていくかによって板書が変わること,また児童の考えを黒板に提示するときの貼り方や動きを使って児童に思考を整理させたり,きまりを見つけさせたりできることなどの解説がされました。後半では板書の重要なポイント6つが提示され,習熟度別授業や,ICTの活用,特別支援の観点からも多様な板書計画の研究をするべきであるとの提案がなされました。

盛山隆雄先生の講演では板書の歴史からはじまり,板書は黒板を3分割して使用することで,結論までのプロセスの提示から振り返りの支援につながるようにすることが重要である,というお話がされました。実際に先生が実践された算数の具体的な教材を基に,授業の展開と板書の流れを連動させながら,大変わかりやすく解説をしていただきました。算数の板書は,記号的表現,図的表現,操作的表現,言語的表現などの数学的表現を意識して板書しており,さらに授業では児童の数学的表現の分担を重視して授業を展開することで,児童の多様な考えが表現された板書になることをご指導いただきました。板書は,教師の想定している授業展開が基盤として教材の問題提示や授業の課題に応じた板書計画を立てることが望ましく,児童との関わりの中で創り上げていくが大事なのだということがわかりました。

今回のセミナーは,実際の指導事例や板書例などを用いた具体的かつ実践的な内容であり,会場の80名を超える先生方にとっても非常に満足度の高いセミナーであったように思います。交流会では,セミナーの内容についてさらに深く議論する機会となり,充実した時間を過ごすことができたとのご感想もいただきました。先生方からいただいたご意見をもとに,今後もますます充実したセミナーを提案していきたいと思います。




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